libtiff4の依存関係エラーを回避する

Kona LinuxにCANONのプリンター、iP2700のドライバーをインストールする。

 Kona LinuxをインストールしたNECの古いネットブックを家から持ち出して使用するとき、出先にCANONのプリンターiP2700があり、それをよく使います。そのドライバーもインストールしておこうと思って、CANONのサイトからドライバーをダウンロードして、展開してそのフォルダーにTerminalを開いて

sudo ./install.sh

と入力しました。するとエラーが出ました。libtiff4の依存関係が解決されないというものです。

 ネットで調べると、libtiff4を入れるとインストール出来たという記事が多く見つかりました。それで、このファイルを探すとなかなか見つかりません。やっと見つけました。libtiff4に該当するものがいくつかあって、どれか分からないので適当に、インストールしてみました。しかし、全て、それぞれに別の依存関係があってインストールできませんでした。

 元々のDebianのバージョンアップに伴って、新しいlibtiff5に変わっているので、CANONにドライバーを作り替えてもらうしかないのかなと思いました。でも、このiP2700は古い部類のプリンターなので、それも期待薄です。

 近い型番のプリンタードライバーを探して入れるしかないのかなと諦めかけていたら、equivsというアプリでダミーパッケージを作って依存関係をクリアするという方法があることを知りました。

 作業に取りかかる前に、先程のインストールでエラーが出たファイルをsynapticパッケージマネージャーで、破損状態のファイルとして取り除いておきます。これをしておくと、あとで再インストールのとき、余計な表示に気を使わなくて済みます。

まず、equivsをインストールします。

sudo aptitude install equivs

次に、作業をするのに分かりやすいフォルダーにファイルを移動させて、元になるファイルを作ります。

equivs-control libtiff4

次に、このできたファイルの中の、Package:のところを新しく作るパッケージの名前を書きます。

Package: libtiff4

そして、パッケージを作成します。

equivs-build libtiff4

次に、出来たlibtiff4_1.0_all.debというパッケージをインストールします。

sudo gdebi libtiff4_1.0_all.deb

エラーは、特に出ないまま終了しました。

そして、また、CANONのドライバーのフォルダーに戻って、インストールを行ってみました。

sudo ./install.sh

すると、どんどんインストールが進みます。実際のプリンターがないので、プリンターをつないであるところを聞いてきたところで操作をやめました。

出先に行って、iP2700をUSBでつないで、操作を続けて、試し印刷をしてみました。
すると、何の問題もなく印刷することが出来ました。



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